
『芸能人は歯が命』と言われていますが・・・
ホワイトニングは歯科医院でしっかりやるべきです
最近よく目にする手軽にできるセルフホワイトニングや、ラウリル酸等による安価なホワイトニングは実はホワイトニングとは言えません。歯の表面の汚れを落とす成分がメインとなっており、歯の内面の色素を落とす成分は含まれていないのです。
歯科医院で歯科医師の管理のもと行われるホワイトニング剤には、歯科医師しか使用してはいけない成分が入っているのです。
ですから歯本来の色自体を白くしたいのであれば歯科医院にて適切な薬剤を用いて、手間をかけて行うべきものだと思います。
歯科医院で使用されているホワイトニング剤とは
歯科医院で使用されるホワイトニング剤には過酸化尿素や過酸化水素が含まれており、熱や光を加えることによりフリーラヂカルを発生させます。このフリーラヂカルがエナメル質の内部の着色の原因となる有機物を分解し歯が白くなります。
また、エナメル質内部のマスキング効果により光が表面付近で乱反射し明るく見えるようになるのです。
歯科医院でのホワイトニングの方法の種類とメリット・デメリット
オフィス・ホワイトニング
- すぐ白くなる
- 歯科医院内で完結する
- しみやすい
- 後戻りしやすい
ホーム・ホワイトニング
- 一日2~6時間2週間かかる
- 自宅で自分の意志で行う
- しみにくい
- 後戻りしにくい
当院では愛知学院大保存修復の須崎明先生の漂白フローを採用しています。
上記メリット・デメリットから、当院ではホームホワイトニングをメインとした方法を採用しております。ホームホワイトニングの初期の変化の遅さを改善するために、ジャンプスタートテクニックを採用し、しみにくく、後戻りもなるべく少なくなるような工夫をしております。
ジャンプスタートテクニックとは、初日は医院内でマウストレーの中に過酸化尿素と過酸化水素のホワイトニング剤を歯科医師の管理のもと高濃度・短時間ホワイトニングします。その後ホームに移行するという流れです。以前はオフィスとの併用(デュアル)を行っていたりしましたが、知覚過敏症状が出やすいため現在はオフィスをやらなくなりました。
経験的には、2回目のホワイトニング剤を1年以内に購入していただき、再度ホームホワイトニングを1回目より短い1週間程度行うと、白さをキープしやすいです。しみる方には2日一回の使用など工夫すると症状が軽減し、効果も同程度となります。
ホワイトニングの注意点
ホワイトニング中は特に着色する飲み物や食べ物は控える必要があります。
そもそも既にしみている方にはお勧めしません!ある程度しみてもいいという考えであればやって下さい。
また、アメリカ人と比べて日本人はエナメル質が薄いです。ホワイトニングはエナメル質に働きかける薬剤ですので、エナメル質の厚みが厚いほど効果が出やすいです。
日本人の場合、普通の方でも2トーンは明るくなりますが、真っ白を期待すると期待外れとなるでしょう。
歯肉の厚みや歯槽骨の厚みもアメリカ人の方が厚いため、ホワイトニングをしてもしみずらいのです。もちろん歯ぐきを含めてグリグリ磨くオーラルBなどを使用してもしみたり歯肉退縮しにくいのです。
芸能人はホワイトニングしていない?
芸能人は歯が命です。自らの意志で健康な歯を削り、色が変わらなく真っ白にできるセラミックによる全顎治療を受けます。ホワイトニングのCMに出る人もセラミック治療を受けています。ホワイトニングをする必要はありません。
セラミックを入れるためにしみるのを我慢しているかもしれませんし、好きな形態になるように神経を積極的に取り除いているかもしれません。歯ぐきは赤く炎症を起こしている事も多いです。
なので、覚悟のない一般の方に健康な歯を削りセラミックを入れることには反対ですし、白さを追求して高濃度のホワイトニング剤を長期間連用することもダメです。
とするとホワイトニングの利点とは
- 薬剤によりう蝕原因菌を抑制できる
- 薬剤により歯の周りのペリクルを取り除き、短期的にフッ素が付きやすくなる
- ホワイトニング後はフッ素を取り込みやすくなるため、耐酸性が向上する
- 歯に対する興味が上がり、デンタルIQ向上につながる
私としては一番下の理由によりホワイトニングをお勧めできるかもしれません。
また、一度ホワイトニングした後、後戻りした歯に再ホワイトニングするとすぐに白くなりやすいです。歯にはホワイトニングの記憶が残るのです。
