歯周病治療

歯周病治療


グラグラになっている歯をなんとか残したい


グラグラだけれども痛みがないからなるべく残しておきたい。抜歯は怖いし、抜いた後何か入れるにもお金がかかりそう、入れ歯になるのもイヤだし…
抜きたくない気持ちわかります。
実際私も一番得意で力を入れてきたのが歯周病治療の分野だったため、その気持ちに答えようと柔らかい物も噛む事が出来なくなるまで、大きく腫れる頻度が高くなるまでは何とか必死で残そうと、手を変え品を変え一生懸命に治療してきました。
しかし、今現在そのような無理矢理に近い治療をする事はなるべく避けようと思っています、なぜでしょう?
こちらのサンスターの動画を是非ご覧ください。

細胞間コミュニケーション口腔の健康と全身疾患 (sunstar-foundation.org)

歯周病菌が全身を駆け巡るのです。
歯周病が糖尿病を悪化させるというエビデンスは20年前からありました。
そこから全身への影響についてのエビデンスが次々に確立されていきました。

グラグラな状態が長く続いているという事は、既に骨とくっついている部分が2〜3mmしか無いという事です。その状態で歯周ポケットの深さが4mm以上あれば歯ブラシでは奥まで届かず、細菌が常にパンパンに溜まっている状況を放置する事になっています。
奥歯では根が複数あるため、根と根の間をケアする事はほぼ不可能です。
そこまで進行していると、歯科医院で基本治療として行う単純なスケーリングでは同じように細菌を取り切る事は出来ていません。
あくまでも表面の細菌を除去しているだけで、根本解決には程遠く、薬を内部に入れても対症療法にすぎません。

きちんと歯周外科をしてくれる先生であれば腫れた歯肉を切り、中を見える状態にして、なんとか歯石を取ろうとします。
まだ揺れが少しであればかなり有効な処置ですが、グラグラな状態が慢性化しているのであれば、もはや根尖付近にまで細菌が潜んでいるわけで、それを完全に取り切るのは不可能です。
そうしている間にも、先程ご覧になって頂いたサンスターの動画にあるように細菌が全身に回っていきます。


当院での治療は保険の流れに沿った標準治療となります。
と言ってもなるべく丁寧に痛みに配慮しながら、取るべき物は歯周外科を行いしっかりと行っていきます。
症例的にはかなり限られますが、部分的な骨吸収で適応であれば再生療法も行います。
受けて頂いた方ならわかると思いますが、歯ブラシの当て方、歯ブラシ選び、歯間清掃補助具の選定など院長自ら行います。
プラークコントロールが全てだからです。
メインテナンスに移行された後も、そのチェック項目は膨大であり、とても衛生士が15分で回せるような医療行為とは認識しておりません。

ブログにて歯周病と糖尿病・慢性腎疾患について記載しております